とける。

詩を書いています

きずな。

消えないように必死だった


残っているものが他になくて


今はこれが
あなたから与えられた
すべてだから


グロテスクな夢のような
ぽっかり空いた


これがわたし


あなたとのすべて


その傷の名前を何と呼ぼう。

とける。

気持ちいい。
気持ち悪い。


好き。
嫌い。


解ることなんて一生有り得なくて、
空っぽの宇宙の中を揺蕩っているよう。


脳髄に両手を浸したら、
眩暈がして気持ちよかった。


あなたのことを少し思い出した。


まだ迷ってない?
色んな事


いつまでも子供のまま、
抱かれている記憶だ。


選ぶことに慣れてしまった今も、
時々駄目になる。


分かっているフリで、
大人になるポーズ。


はやくここから抜け出したい、
物分かりの良いポーズ。


本当は何も、出来上がんなくてもいいよ。


このまま溶けていたい。



それともいつか、解る時が来る?